全文は下記の通り
こんにちは。79回生の櫻井大輔です。自身が代表を務める、湘南高校サッカー部OBを主体としたチーム「湘南SPREAD1545」が、今年のJFA全国ビーチサッカー大会で第三位という成績を収めました。
今回、OB会報の紙面をお借りし、ビーチサッカーについて、またチームの活動について、ご紹介させていただきます。
ビーチサッカーは、FIFAが第三のサッカーと位置づけ、普及を進めるスポーツです。ルールを簡単に説明します。ビーチサッカーはその名の通り、砂浜上で5対5にて行います。コートは、縦37m、横28mとフットサルコートよりも横が若干広く、ゴールは少年サッカー用ゴールに近い(高さ2.2m×横5.5m)サイズです。また、試合時間は、12分プレイングタイム3ピリオドで行います。
コートの広さに対して、ゴールが大きいこともあり、1試合平均8ゴールが入る、シュートゲームが繰り広げられます。また、砂浜は凸凹が多いため、ボールを空中で扱うことが多く、ジャンピングボレーやバイシクルシュートなどアクロバティックなプレーが多いのも魅力です。
ビーチサッカー自体の認知度はまだまだ低いですが、スポーツとして大きな可能性を秘めています。ビーチというロケーション、アクロバティックなプレー、それらに融合する音楽は、このスポーツの魅力です(FIFAビーチサッカーワールドカップでも音楽を流しながら試合をしています)。
発祥の地はブラジルで、ここ10年で急激に普及してきているニュースポーツです。世界では、ブラジル、スペイン、イタリア、スイス等、プロリーグを持つ国があり、ケーブルテレビのESPNでは、ビーチサッカーの試合が放送されています。
日本では、日本代表監督をラモス氏が務め、ブラジルから日本人に帰化したオズ選手が、バルセロナのビーチサッカーチームで活躍するなど、近年注目度が高まっています。しかしながら、日本には、まだプロリーグはなく、各地域のリーグが徐々に整備されてきている段階です。日本の競技人口は2万人といわれており、少しずつ拡大していっています。
このようなビーチサッカーの世界で、ビーチサッカー専門チーム「湘南SPREAD1545」を2006年に設立し、現在まで活動を続けてきました。中心メンバーは神奈川県立湘南高校サッカー部OBで、79回生の櫻井大輔、田口陽介、池田大介、小泉真孝、80回生の橋本諭、82回生の渋谷龍一が中心メンバーです。神奈川県藤沢市に本拠地を置き、湘南海岸(鵠沼、平塚など)で日々練習を行っています。
今年は、関東大会で準優勝という成績を収め、JFA主催の「第8回全国ビーチサッカー大会」( 10月18日〜20日/沖縄県・宜野湾トロピカルビーチ)へ出場。全国大会では、全勝で予選を通過し、初出場第三位という成績を収めました。
ビーチサッカーの素晴らしさを伝えるため、湘南SPREAD1545は普及活動にも積極的に取り組んでおり、リーグへの参加、一般向けの体験会の実施、イベント運営などを行ってきました。
今年で2年目となる東日本ビーチサッカーリーグは、青森から愛知まで計10チームが参加する日本最広域のリーグで、湘南SPREADも創設時から参加しています。これまで、青森、新潟、長野、神奈川、静岡と各地でリーグ戦を開催し、各地域の技術向上に努めています。なお、日本には現在、東日本ビーチサッカーリーグの他に、九州リーグ、中国リーグ、関西リーグがあります。
また、初心者の方に気軽にビーチサッカーに触れてもらえる機会をつくろうと、週1〜2回、東京都羽田にあるBEACHSTUDIUM東京ベイのナイター設備のあるビーチコートで、一般の方を対象としたビーチサッカー個人参加を開催しています。
そして、今年は、東日本大震災の被災地を訪問。宮城県七ヶ浜町の菖蒲田浜で、ビーチサッカーと音楽のビーチフェスイベント「SEVENTH HEAVEN」を開催し、ビーチサッカーの普及活動にとどまらず、復興および地域の活性化に向けた活動も行いました。
今後も、ビーチサッカーの魅力を伝える機会作りを積極的につくっていきたいと思っております。ビーチサッカーは、トレーニングの一環として、子供たちの体幹作りに有効であり、また、サッカー引退後のフィールドとしても、注目されています。たとえば、フットサルからロナウジーニョが出てきたように、サッカーを補完する効果がビーチサッカーでも発揮されると考えています。このような新しいサッカー文化の創造に向け、湘南から貢献していきたいと思っています。同時に、競技としても結果を追求していき、OBの皆様に良い報告ができるよう今後とも頑張っていきます。
最後になりましたが、湘南SPREAD1545は、プレイヤーを始め、活動をサポートいただける方及び団体様を募集しております。この記事を通じ、興味を持っていただいた方は、79回生櫻井までご連絡の程よろしくお願い致します。